「あっ、雨」
学校から出て、校門を抜ける瞬間。突然の雨に私は、驚いた。
さっきまで雲ひとつないほどの快晴だったのになぁ…
こんな日には傘も持ってないし、仕方ないから学校にもう一回入ろうかな
くるっと振り返ると思いっきり誰かにぶつかってしまった
「わっ」
ぼすっと鈍い音を立てて、ぶつかった相手を見る。
「きょ、恭弥!」
其処には傘をさした恭弥がいた。
「、僕にぶつかっておいてそれはないんじゃないのかな?」
「あはは、ごめんねー」
軽く謝ると恭弥はまた、先へと歩み始めた。
「ねっ!恭弥、傘入れてくれない?」
「は?そんなの僕は知らないよ」
「恭也が知らなくても、私が知ってるの!」
自分でもよく意味の分からない台詞を使う
「はぁ、君、よく僕に此処までさせるよね」
ため息をつきながら私を見る恭也。その表情は少しだけ笑ってて。
そして、手を差し伸べてくれるんだ。
「雨降り女の君には敵わないね」
そう言って、恭弥は少し照れた顔で小さく笑みをこぼしてくれる。
私を傘の中に入れながら。
「ね、恭也?」
「?何」
「これからもずっと友達でいてね!」
「は?馬鹿じゃないの?なんで僕が友達なのかな。」
「ひどっ!傷ついたよ、私の心!」
「五月蠅い」
数秒の沈黙、それは恭弥によって与えられた
静かで、甘い、心地のいい沈黙
数秒間、私の頭はとまったまま
「…え?」
自分でも何が起きたのかよく分からなくて、けれども目の前にはいつも隣にいてくれる恭弥の顔
「君は友達なんかじゃない、とても大切な僕のものだから」
妖美な笑みを浮かべた恭弥はいつもよりカッコよくて
初めて気づいたんだ
これが恋なんだって――
Rain★Day!
(たまには雨もいいかもね?)
あとがき。
雲雀さん大好き!これからは復活も少しずつ増やしたいと思います。
独占欲の強い雲雀さんとか最高じゃないですか←
新年一発目がこのような駄文ですが読んでくれてありがとうございました!
2009.01.08★Thu 初書き!
2009.01.10☆Sat 大幅なミス修正